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大腸の病気

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便潜血陽性

便潜血検査とは?

便潜血検査は健康診断等でよく行われている検査で、便中に微量な血液が混じっているかどうか調べることで、大腸がんやその他の消化器疾患を早期に発見するのに役立ちます。精度としては、大腸がん検診を受けた中で約6.2%の方が陽性と判定され、さらに精密検査を受けた方の中から約2.8%の方が大腸がんが見つかると報告されています。大腸がんの発見率は低いですが、大腸ポリープが見つかる確率は40%程度と言われています。この検査は、大腸がんの早期発見はもちろんですが、大腸がんになる前のポリープの早期発見のためにも大切な検査です。

便潜血陽性となったら?

便潜血検査で陽性になった場合には大腸に何か病気があるというわけではありませんが、原因を調べるための精密検査が必要となります。精密検査として肛門から内視鏡を挿入して、大腸全てを観察する大腸カメラがあります。大腸カメラを行うことで、大腸がんや大腸ポリープの有無、その他の出血の原因を調べることが可能となり、適切な治療に繋げることができます。当院では大腸カメラが可能ですので、もし検診等で便潜血陽性であった場合には、お気軽に相談ください。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは?

大腸ポリープとは大腸の粘膜が盛り上がった病変の総称です。大腸ポリープの中には将来大腸がんになる可能性のあるポリープと、大腸がんにならないタイプのポリープがあります。大腸カメラでポリープを拡大観察など詳細に観察することで、大腸がんに関連するポリープかどうか推測することができます。大腸がんになる可能性のあるポリープは腺腫とSSL(Sessile serrated lesion)があり、これらが大きくなることで大腸がんになると考えられています。これらのポリープを切除することで、将来の大腸がん発生や大腸がんによる死亡率を減少させることが報告されています。大腸ポリープのリスクを減らすためには、バランスの取れた食事や運動を行うこと、過度の飲酒や喫煙を避けること、そして定期的な大腸カメラを受けることが重要と考えます。

大腸がん

大腸がんとは?

大腸がんは大腸の粘膜から発生するがんで、大部分がポリープから発がんすると言われています。大腸がんは毎年約15万人程度診断され、悪性新生物の患者数としては第一位となっています。また毎年約5.2万人程度が大腸がんで死亡しており、高齢化の影響もあり年々増加傾向にあります。

大腸がんの原因は?

原因として遺伝的因子と環境的因子があります。近親者に大腸がんの方がいる場合はリスクが増加します。環境的因子として生活習慣の関与が最も大きく、飲酒や喫煙、食事の欧米化(高脂肪・低繊維食)などが関与していると考えられています。そのような影響で大腸がんによる死亡者数はこの20年間で約1.5倍に増加しています。

大腸がんの症状と検査は?

早期の大腸がんでは症状はほぼありませんが、進行してくると血便や便秘、下痢、体重減少などの症状が現れることがあります。大腸がんの検査には便潜血検査や大腸カメラがあり、これらの検査は大腸がんによる死亡率を抑制する効果が科学的に証明されています。

大腸がんの治療は?

大腸がんは早期に発見することで、内視鏡治療が可能です。内視鏡治療が困難な場合や進行した段階では手術や抗がん剤治療が選択肢としてあります。大腸がんは早期発見し、適切な治療ができれば、根治が可能な病気です。また大腸がんの原因となる大腸ポリープを早期に切除することで、大腸がんの発生を予防することが可能です。当院では大腸ポリープや大腸がんの早期発見に取り組んでいます。心配な方はお気軽にご相談ください。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患の一つで、大腸に慢性の炎症が起こる病気です。直腸付近から炎症が始まり、口側の大腸に連続性に炎症が広がっていくことが特徴とされています。日本では急激に患者数が増加しており、22万人を超える患者さんがいると言われています。特定疾患(難病)に指定されているので、医療費の一部が国から補助される制度もありますが、状態が落ちつている患者さんはこの制度が受けられない場合もあります。

潰瘍性大腸炎の原因は?

原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝や環境因子、腸内細菌の異常など複数の要因が関与し、体内での免疫異常が起こり病気を発症することがわかってきました。

潰瘍性大腸炎の症状と検査は?

症状としては下痢や血便、腹痛などが長期間続くことが特徴とされています。また関節痛や口内炎、皮膚の炎症など、腸以外の症状が出現することもあります。長期的には状態が良い時期(寛解期)と状態が悪い時期(再燃期)を繰り返すことが特徴です。疑わしい場合は大腸カメラを行い、早期に検 査を受けることが重要です。

潰瘍性大腸炎の治療は?

治療は飲み薬である5-ASA製剤が中心ですが、注腸製剤や坐薬を使用することもあります。症状が強い場合はステロイド剤や生物学的製剤の注射などの投与が必要となる場合があります。内科治療でも十分に改善しない場合は外科治療を選択することもあります。当院では内服治療が中心となりますが、症状が悪化した際には大学病院をはじめとする、連携施設に紹介させていただきます。

クローン病

クローン病とは?

クローン病は炎症性腸疾患の一つで、小腸と大腸を中心に口から肛門までの消化管のどの部位にも炎症が起こる可能性のある病気です。腸の浅いところから深いところまで炎症が生じるので、狭窄や瘻孔、穿孔、膿瘍などを形成することがあります。また20代の男性に多く発症します。日本では急激に患者数が増加しており、7万人を超える患者さんがいると言われています。特定疾患(難病)に指定されているので、医療費の一部が国から補助される制度もあります。

クローン病の原因は?

原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝や食事などの環境因子、腸内細菌の異常など複数の要因が関与し、体内での免疫異常が起こり病気を発症することがわかってきました。

クローン病の症状と検査は?

症状としては下痢や腹痛、血便などがありますが、下痢と腹痛の頻度が高くなります。また肛門付近に痔瘻を合併することで痛みが出現することもあります。その他関節痛や口内炎、皮膚の炎症など、腸以外の症状が出現することもあります。長期的には状態が良い時期(寛解期)と状態が悪い時期(再燃期)を繰り返すことも特徴です。全消化管に病変が出現することがあるので、検査としては胃カメラや大腸カメラの他に、専門施設で小腸カメラを行うこともあります。また血液検査では炎症反応や栄養状態など確認します。

クローン病の治療は?

治療は飲み薬である5-ASA製剤と脂質を控えた栄養療法が中心です。炎症の程度が強い場合はステロイド剤や生物学的製剤の注射などの投与が必要となる場合があります。狭窄がある場合には内視鏡的拡張術を行なったりします。それでも狭窄症状が強い場合や瘻孔、膿瘍形成した場合には内科治療抵抗性として外科治療を選択します。当院では内服治療・栄養治療が中心となりますが、症状が悪化した際には大学病院をはじめとする、連携施設に紹介させていただきます。

便秘症

便秘症とは?

便秘症とは「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されます。20-60歳では圧倒的に女性が多いとされていますが、60歳以上では男女ともに増加し、80歳以上の高齢者では男女ともに10%程度まで増加します。最近の疫学調査では、便秘症は日常生活の質の低下に加え、心血管疾患などの生命予後に影響を与えることもわかってきています

便秘症の原因は?

便秘症の原因は様々あります。食物繊維摂取の低下や加齢・女性ホルモン・糖尿病・内服薬などにより大腸の運動が低下することや、食事量の低下や加齢などにより便意が感じにくくなり、便秘症になることがあります。 大腸がんにより便秘症になることもあるため、一度も大腸カメラを行なっていない方や、前回の検査から数年たった方などは大腸カメラを受けた方が良いと考えています。

便秘症の検査や治療は?

検査としては血液検査や腹部レントゲン、CT検査、大腸カメラなどがあります。治療としては運動や食物繊維・水分の摂取などによる生活習慣の改善から始めます。それでも改善に乏しい場合は下剤を使用します。当院では患者さんの状態や要望に応じて、下剤の選択をおこなっておりますので、お気軽に相談ください。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群は大腸に腫瘍や炎症などの病気がないにも関わらず、お腹の痛みがあり、それと関連して便秘や下痢といった排便異常が数ヶ月以上続いた状態の時に考えられる病気です。

過敏性腸症候群の原因は?

原因ははっきりわかっていませんが、ストレス等の不安な気持ちにより、大腸の収縮運動に異常をきたし、また知覚機能についても過敏な状態になり、症状が現れると考えられています。およそ10%程度の人がこの病気であるといわれていて、よくある病気です。

過敏性腸症候群の症状と検査は?

お腹の痛みがあり、それと関連して便秘や下痢といった排便異常があります。診断のため大腸カメラや血液検査等を行い、大腸がんなどの器質的な病気がないことを確認する必要があります。

過敏性腸症候群の治療は?

器質的な異常がなければ、過敏性腸症候群として治療を行いますが、基本は生活習慣の改善が最も重要です。食事バランスに注意し、ストレスを溜めずに、睡眠・休養を十分にとることが大事です。また薬による治療もありますが、基本的には特効薬はないため、消化管運動を整える薬や整腸剤、便通を整える薬などを補助的に用いながら治療を行います。お困りのことがあれば、お気軽に相談ください。

虚血性腸炎

虚血性腸炎とは?

虚血性腸炎は一時的に大腸の血流が急激に減少することで、大腸の粘膜に炎症が起こり、腹痛や血便が生じる病気です。

虚血性腸炎の原因は?

原因としては血管側の原因と腸管側の原因があり、両者が複雑に関与し発症するとされています。血管側の原因としては動脈硬化の関与があり、腸管側の原因として便秘や下剤の関与があります。若年者では腸管側の原因であることが多いですが、高齢者では両者の関与が大きいとされています。

虚血性腸炎の症状と検査は?

特徴的な症状は腹痛・下痢・血便です。診断のためには大腸カメラやCT検査を行います。

虚血性腸炎の治療は?

ほとんどの方は軽症で消化の良い食事と安静で数日以内に軽快しますが、症状が強い場合には腸管安静のため入院し点滴治療を行うことがあります。ごく稀に重症化して外科的な治療が必要となる場合もあります

感染性腸炎(食中毒)

感染性腸炎とは?

感染性腸炎とは、ウイルスや細菌、寄生虫などの病原微生物が腸管に感染することで発症します。多くはそのような病原微生物に汚染された食品や水を摂取することで感染します(食中毒)。また感染者の便や嘔吐物に触れた手を介しても感染が広がります。夏場には細菌性腸炎が、冬から春にかけてはウイルス性腸炎が多く発生します。

感染性腸炎の原因は?

細菌性腸炎の原因としてカンピロバクターや大腸菌、サルモネラがあります。ウイルス性腸炎の原因としてはノロウイルスやロタウイルスがあります。

感染性腸炎の症状と検査は?

発熱や腹痛、下痢、嘔気などの症状があります。また原因の細菌によっては便に血液が混じることもあります。感染から数時間から数日の潜伏期間を経て発症します。検査としては便の培養検査を行います。

感染性腸炎の治療は?

吐き気止めや整腸剤などの内服を行うことで通常は1週間程度で症状は治ります。下痢止めについては腸管内の病原微生物の排泄を遅らせるため原則使用しません。脱水症状が強い場合は点滴を行ったり、重症化する恐れがある場合には入院治療が必要になることもあります。手洗いや食品の加熱調理により、予防が可能です。

アクセス

診療科目

内科 消化器内科 
内視鏡内科

院長

森田 幸弘

住所

〒520-3037
滋賀県栗東市北中小路
344-1

TEL

077-516-4155

FAX

077-516-4644

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スケジュール

●=診察・胃カメラ
☆=胃カメラ・大腸カメラ
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