食道の病気
食道がん
食道がんとは?
食道がんは食道の粘膜から発生する悪性腫瘍で、半数程度が食道の中央付近から発生します。 死亡者数は毎年1.1万人程度ですが、死亡率は減少傾向となっています。
食道がんの原因は?
原因としては飲酒と喫煙、バレット食道があります。特に飲酒した際に顔が赤くなる人(フラッ シャーと呼びます)は飲酒によって生じたアセトアルデヒド(発がん物質)の分解能力が弱く、食道 がんのリスクが高いとされています。
食道がんの症状と検査は?
初期の段階では症状が現れないことが多いですが、進行してくると飲み込む時の違和感やつまり感、 声がすれ、体重減少などが起こってきます。診断のためには胃カメラが不可欠です。胃カメラにより 食道のわずかな色調変化や凹凸の変化を捉えることで診断できます。
食道がんの治療は?
初期の段階では内視鏡治療が可能です。内視鏡治療が困難な場合や進行した段階では手術や放射線治療、抗がん剤治療が選択肢としてあります。 食道がんのリスクが高い方は定期的な内視鏡検査が必要です。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とは、胃酸や胃内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
逆流性食道炎の原因は?
原因は生活習慣の乱れや過度のストレス、過食やアルコール、肥満などが関与していると言われてい ます。
逆流性食道炎の症状と検査は?
胸焼けや呑酸、胸痛といった症状が現れます。胃カメラで炎症の有無や程度を確認し、適切な薬物治 療を行います。
逆流性食道炎の治療は?
適切な薬物治療を行います。また生活習慣の改善や食事指導なども行い、予防に努めることも大事です。
食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニアとは?
胸とお腹を隔てている境界には横隔膜という筋肉があります。横隔膜の一部に食道が通る穴があり、 これを食道裂孔といいます。この食道裂孔を通して、横隔膜の下にあるべき胃の一部が横隔膜の上 に飛び出してしまうのが食道裂孔ヘルニアです。
食道裂孔ヘルニアの原因は?
加齢や肥満、生活習慣などが原因で起こることが多いとされ、近年増加傾向にあります。
食道裂孔ヘルニアの症状と検査は?
食道裂孔ヘルニアは症状が現れないことが多いですが、胃酸が食道に逆流しやすい状態になっているため、胸焼けや呑酸などの症状があらわれることがあります。検査としては胃カメラにより食道と胃 の境界部分を観察することで診断がつきます。
食道裂孔ヘルニアの治療は?
治療としては生活習慣の改善が最も大事とされています。胃酸逆流による症状がある場合は胃酸を 抑える薬で対応します。
食道静脈瘤
食道静脈瘤とは?
食道静脈瘤とは食道の粘膜を流れる静脈が瘤(こぶ)のように腫れ上がる病気です。
食道静脈瘤の原因は?
肝硬変の方の約70%に合併すると言われています。
食道静脈瘤の症状と検査は?
特に症状はありませんが、静脈瘤が大きくなると破裂する危険が高くなります。一旦破裂すると大量に血を吐いたり、黒い便が出たり、血圧が下がったりすることがあり、緊急の処置が必要となります。診断は胃カメラやCT検査を用いて行います。
食道静脈瘤の治療は?
破裂の危険が低い静脈瘤であれば経過観察しますが、破裂の危険性が高くなれば、予防的な内視鏡 処置や薬物療法などを行うことがあります。
アクセス
診療科目
内科 消化器内科
内視鏡内科
院長
森田 幸弘
住所
〒520-3037
滋賀県栗東市北中小路
344-1
TEL
077-516-4155
FAX
077-516-4644
アクセス
JR栗東駅西口 徒歩10分
JR栗東駅から車で3分
●=診察・胃カメラ
☆=胃カメラ・大腸カメラ
女性外来 第2・第4土曜日(午前)
【受付時間】
午前 11:30まで/午後 18時30分まで
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