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高血圧とは?
高血圧とは、血圧が正常値より持続的に高い状態が続く病気です。日本人の多くが該当するとされる身近な疾患でありながら、初期には自覚症状がほとんどないため、健診で指摘されても放置してしまう方が多いのが現状です。
しかし、血圧が高い状態を放置すると、血管や心臓、腎臓などに負担がかかり続け、やがて脳卒中や心臓病、腎臓病といった重大な病気を引き起こす危険性があります。症状がないからといって安心せず、早期から適切な管理を行うことが大切です。
栗東市・北中小路・栗東駅にあるもりた内科クリニックでは、総合内科専門医として培った経験を活かし、患者さん一人ひとりの生活背景や体質に合わせた高血圧治療を行っています。将来の重大な病気を防ぐため、健診で血圧の異常を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。
このような場合はご相談ください
- 健康診断で血圧が高いと指摘された
- 家庭血圧が135/85mmHg以上ある
- 朝起きた時に頭が重い、頭痛がする
- 階段や坂道で息切れしやすくなった
- めまいやふらつきを感じることがある
- 家族に高血圧の人がいる
- 糖尿病や脂質異常症を指摘されている
- 塩分の多い食事が好き、喫煙習慣がある
高血圧の症状
初期の症状
高血圧の厄介な点は、初期にはほとんど症状が現れないことです。血圧が高くても日常生活に支障を感じることは少なく、そのため「症状がないから大丈夫」と考えてしまいがちになります。
しかし、血圧が高めの状態が続くと、頭が重い、朝起きた時に頭痛がする、階段を上ると息切れするといった症状が現れることがあります。これらは疲労やストレスでも起こる症状のため、高血圧が原因だと気づかれにくいのが実情です。
進行した場合の症状
- 強い頭痛
- めまい
- 吐き気
- 視界がぼやける
- 胸の痛みや圧迫感
高血圧が引き起こす病気
心臓への影響
高い血圧に対抗して血液を送り出すため、心臓の筋肉は厚くなり、この状態が続くと心臓の機能が低下し、心不全を起こすことがあります。また、心臓を養う冠動脈に動脈硬化が起こると、狭心症や心筋梗塞といった命に関わる病気に繋がる恐れがあります。
脳への影響
脳の血管に圧がかかり続けて血管壁がもろくなると、血管が破れて脳出血を起こしたり、血管が詰まって脳梗塞を起こしたりする危険性が高まります。これらの病気は、言語障害や運動麻痺などの後遺症を残すことも多く、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
腎臓への影響
腎臓の細い血管が傷つくと、老廃物を排出する機能が低下します。進行すると慢性腎臓病となり、最終的には透析治療が必要になることもあります。
高血圧の原因
生活習慣による要因
高血圧の多くは、複数の要因が重なって発症します。塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒などが主な要因です。また、年齢とともに血管の弾力性が低下することも血圧上昇の要因となります。
他の病気による高血圧
腎臓病、ホルモンの異常、血管の病気、一部の薬の副作用などが原因で血圧が上がることもあります。このような場合は、原因となる病気の治療により血圧の改善が期待できるため、正確な診断が重要となります。
高血圧の診断基準
- 診察室血圧:140/90mmHg以上
- 家庭血圧:135/85mmHg以上
病院では緊張によって血圧が上昇することがありますが、家庭ではリラックスして測定できるため、5mmHg低い値が基準となっています。
高血圧の検査
血圧測定
血圧測定は診察室だけでなく、家庭での測定も重要です。診察室では緊張により血圧が上がることがあるため、普段の血圧を知るには家庭血圧の測定が欠かせません。診察室血圧では140/90mmHg以上、家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧の基準となります。
その他の検査
- 血液検査
- 尿検査
- 心電図検査
など
高血圧の治療
薬物療法
生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合は、降圧薬による治療を開始します。降圧薬には様々な種類があり、患者さんの年齢、合併症、生活スタイルなどを考慮して、最適なお薬を選択しています。副作用が心配な方も多いと思いますが、現在の降圧薬は安全性が高く、適切に使用すれば心配はありません。
生活習慣の改善
塩分を控える
1日6g未満を目標に塩分摂取を減らしましょう。出汁や香辛料、酸味を活用することで、薄味でも美味しく食事を楽しむことができます。
適正体重を保つ
肥満は血圧を上げる要因となります。無理のない範囲で体重を減らすことで、血圧の改善が期待できるでしょう。
適度な運動を行う
ウォーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動を定期的に行いましょう。運動は血圧を下げるだけでなく、ストレス解消にも役立ちます。
節酒と禁煙
過度の飲酒は血圧を上げる原因です。また、喫煙は血管を傷つけ動脈硬化を進行させるため、禁煙は必須となります。
十分な睡眠とストレス管理
質の良い睡眠を確保し、趣味やリラクゼーションでストレスを上手に発散することは高血圧の改善に繋がります。
高血圧の方は当院へ
高血圧は慢性の病気であり、長期的な管理が必要です。もりた内科クリニックでは、定期的な血圧測定と検査により、治療効果を確認しながら患者さんに最適な治療を提供しています。糖尿病や脂質異常症など他の生活習慣病を合併している場合は、それらも含めた総合的な管理を行い、動脈硬化の進行を防いでいきます。
高血圧は適切に管理すれば、健康な方と変わらない生活を送れる病気です。健診で血圧が高いと指摘された方、ご家族に高血圧の方がいて心配な方は、お気軽にもりた内科クリニックまでご相談ください。
