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下痢・便秘とは?

下痢は、水分を多く含む便が頻回に排出される状態で、急性のものと慢性のものがあります。一方、便秘症とは「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されます。20~60歳では圧倒的に女性が多いとされていますが、60歳以上では男女ともに増加し、80歳以上の高齢者では男女ともに10%程度まで増加します。最近の疫学調査では、便秘症は日常生活の質の低下に加え、心血管疾患などの生命予後に影響を与えることもわかってきています。栗東市・北中小路・栗東駅にあるもりた内科クリニックでは、消化器病専門医として下痢・便秘の原因を詳しく調べ、患者さんに合った治療を提供しています。慢性的な排便異常でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
このような場合はご相談ください
- 下痢や便秘が長期間続いている
- 便に血が混じる
- 激しい腹痛を伴う
- 体重が減少している
- 発熱を伴う
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細くなった
下痢・便秘の原因
便秘の原因
食物繊維摂取の低下や加齢・女性ホルモン・糖尿病・内服薬などにより大腸の運動が低下することや、食事量の低下や加齢などにより便意が感じにくくなり、便秘症になることがあります。大腸がんにより便秘症になることもあります。
下痢の原因
- ウイルスや細菌による感染
- ストレス、緊張
- 冷たいものの摂りすぎ
- 食物アレルギー
- 薬の副作用(抗生物質など)
下痢・便秘を引き起こす主な病気
過敏性腸症候群
ストレスなどにより腸の機能異常が起こる病気です。下痢型、便秘型、混合型があり、腹痛を伴うことが多いのが特徴です。
大腸がん
大腸にできる悪性腫瘍で、便秘や下痢、便の細小化、血便などの症状が現れることがあります。初期には症状がないことも多く、定期的な大腸カメラ検査による早期発見が重要です。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病では、慢性的な下痢、血便、腹痛などが起こります。若い世代に多い傾向があり、適切な治療が必要です。
感染性腸炎
ウイルスや細菌による急性の下痢です。発熱、嘔吐を伴うことが多く、通常は1週間程度で改善します。
薬剤性
抗生物質による下痢、痛み止めや鉄剤による便秘など、薬の副作用で起こることがあります。
その他の原因
甲状腺機能異常、糖尿病性神経障害、腸閉塞なども下痢・便秘の原因となります。
下痢・便秘の検査と診断
問診と診察
排便回数、便の性状、随伴症状などを詳しくお聞きします。腹部の診察では、腸の動きや張り具合を確認します。
血液検査
- 炎症反応:感染性腸炎や炎症性腸疾患の診断
- 貧血の有無:慢性的な出血の確認
- 甲状腺機能:甲状腺疾患による排便異常の診断
- 血糖値:糖尿病性神経障害の評価
- 電解質:下痢による脱水や電解質異常の確認
画像検査
腹部エコー検査や腹部レントゲン検査により、便やガスの貯留、腸閉塞の確認し診断に繋げます。
内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸の粘膜を直接観察し、炎症、ポリープ、がんなどを診断します。当院では苦痛の少ない検査を心がけ、鎮静剤の使用も可能です。
下痢・便秘の治療
下痢の治療
水分・電解質の補給
脱水予防が最も重要です。経口補水液を少量ずつ頻回に摂取し、重度の場合は点滴を行います。
薬物療法
- 整腸剤:腸内環境を整える
- 止瀉薬(ししゃやく):非感染性の下痢のみ使用
- 抗生物質:細菌性腸炎が確認された場合
食事療法
急性期は水分のみとし、回復期は消化の良いものから開始します。脂っこいもの、乳製品、カフェインは避けます。
便秘の治療
生活習慣の改善
- 食物繊維:野菜、海藻類を積極的に摂る
- 水分摂取:1日1.5L以上
- 運動:毎日の適度な運動
- 排便習慣:決まった時間にトイレに行く
薬物療法
生活習慣の改善で効果が不十分な場合は、症状に応じて下剤を使用します。当院では刺激性下剤の使用は極力控え、緩下薬である浸透圧性下剤や上皮機能調整薬などを使用し治療を行っています。
下痢・便秘がある方は当院へ

下痢や便秘は、多くの人が経験する症状ですが、慢性化すると生活の質を大きく低下させます。また、大腸がんなどの重大な病気のサインである可能性もあります。
もりた内科クリニックでは、消化器病専門医・内視鏡専門医として、下痢・便秘の原因を正確に診断し、適切な治療を提供しています。大腸カメラによる精密検査も可能で、早期発見・早期治療に努めています。
排便異常でお悩みの方は、お気軽にもりた内科クリニックまでご相談ください。患者さん一人ひとりの症状に合わせた最適な治療をご提案いたします。
