胃・十二指腸の病気

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胃・十二指腸の病気について

胃・十二指腸の病気について

胃と十二指腸は上部消化管の重要な臓器で、食物の消化・吸収において中心的な役割を果たしています。胃は強い酸性環境で食物を消化し、十二指腸は胃からの内容物を中和しながら栄養を吸収します。
胃・十二指腸の病気には、がんやポリープなどの腫瘍性疾患、潰瘍や炎症などの炎症性疾患、機能性ディスペプシアなどの機能性疾患があります。特にピロリ菌感染は、多くの胃・十二指腸疾患の原因となる重要な因子です。
栗東市・北中小路・栗東駅にあるもりた内科クリニックでは、消化器病専門医・内視鏡専門医として、胃・十二指腸疾患の早期発見と適切な治療に取り組んでいます。胃の不調が続く方、検診で異常を指摘された方は、お早めにご相談ください。

このような場合はご相談ください

  • みぞおちの痛みや不快感が続く
  • 黒い便が出る
  • 体重が減少している
  • 胸やけや呑酸がある
  • 食後の膨満感、早期飽満感
  • ピロリ菌感染を指摘された
  • 胃がん検診で要精査となった
  • 生魚を食べた後の激しい腹痛
  • 家族に胃がんの方がいる

胃がん

胃がんとは

胃がんは胃の粘膜から発生する悪性腫瘍で、日本人に多いがんの一つです。早期発見により内視鏡治療で完治が期待できますが、進行すると予後不良となるため定期検査が重要です。

胃がんの原因

  • ピロリ菌感染
  • 塩分の過剰摂取、野菜・果物の摂取不足
  • 喫煙、過度の飲酒
  • 家族歴、慢性萎縮性胃炎の罹患

胃がんの症状

  • 早期:多くは無症状
  • 進行期:心窩部痛、体重減少、食欲不振、黒色便、吐血、貧血

胃がんの検査

  • 胃カメラ検査:腫瘍の有無、範囲、深達度を評価
  • 生検:組織診断により確定診断
  • CT検査:転移の有無、進行度を評価

胃がんの治療

早期がんに対しては内視鏡的により根治が期待できます。進行がんでは外科的治療や化学療法を行います。

胃・十二指腸ポリープ

胃・十二指腸ポリープとは

胃ポリープは胃粘膜の隆起性病変で多くは良性です。胃底腺ポリープと過形成性ポリープが代表的です。十二指腸粘膜ポリープの多くは良性ですが、一部に悪性化のリスクがあります。

胃・十二指腸ポリープの原因

  • 胃ポリープ
    胃底腺ポリープ:ピロリ菌に感染していない胃に発生します。胃酸分泌抑制薬の内服で増大傾向を示す場合があります。
    過形成性ポリープ:ピロリ菌に感染している胃に発生します。ピロリ菌を除菌することで小さくなることがあります。
  • 十二指腸ポリープ
    明確な原因は不明です

胃・十二指腸ポリープの症状

多くは無症状です。大きなポリープの場合は貧血になることがあります。

胃・十二指腸ポリープの検査

胃カメラ検査で診断し、悪性所見の有無を評価します。十二指腸は生検をするとその後の治療に影響が出るので、生検は慎重に判断します。

胃・十二指腸ポリープの治療

  • 胃ポリープ
    胃底腺ポリープは悪性化リスクが低いため経過観察します。過形成性ポリープはピロリ菌感染が原因の場合は除菌療法を行い、大きいものや出血リスクがあるものは内視鏡的切除を検討します。
  • 十二指腸ポリープ
    小さな良性ポリープは経過観察します。増大傾向を示すものや悪性所見がある場合は連携病院へご紹介します。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは

胃酸により胃・十二指腸の粘膜が深く損傷した状態です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因

  • ピロリ菌感染
  • NSAIDs(鎮痛薬)の長期服用
  • ストレス、喫煙、アルコール

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状

  • 心窩部痛
  • 嘔気、食欲不振、腹部膨満感
  • 吐血、黒色便、貧血

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査

  • 胃カメラ検査:潰瘍の確認と活動性評価
  • ピロリ菌検査

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療

薬物療法やピロリ菌の除菌、出血例に対しては内視鏡で止血します。禁煙やNSAIDsの中止など生活指導も重要です。

ピロリ菌感染症

ピロリ菌とは

胃粘膜に感染する細菌です。慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃がんの原因となります。

ピロリ菌感染の原因

幼少期の感染により持続感染します。

ピロリ菌感染の症状

多くは無症状ですが、慢性胃炎による症状が出現することがあります。

ピロリ菌の検査

  • 血液抗体検査
  • 便中抗原検査
  • 尿素呼気試験
  • 内視鏡下検査

ピロリ菌の除菌治療

1次除菌として胃酸抑制薬と抗生物質を内服します。1次除菌が不成功の場合は薬剤を変更して2次除菌を実施します。除菌により胃がんリスクを減少できます。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

器質的な異常がないにも関わらず、慢性的に上腹部症状が続く機能性疾患です。

機能性ディスペプシアの原因

  • 胃の運動機能異常
  • 内臓知覚過敏
  • ストレス、不安、うつ
  • 不規則な食生活、睡眠不足

機能性ディスペプシアの症状

  • 食後膨満感
  • 心窩部痛、灼熱感
  • 嘔気、げっぷ、食欲不振

機能性ディスペプシアの検査

  • 胃カメラ検査
  • 血液検査
  • 腹部エコー検査

機能性ディスペプシアの治療

規則正しい食事と十分な睡眠を心がけ、生活習慣を改善しましょう。薬物療法として胃酸分泌抑制薬や運動機能改善薬、漢方薬などを症状に応じて使用します。

アニサキス症

アニサキス症とは

海産魚介類に寄生するアニサキスに感染することで発症する病気です。

アニサキス症の原因

サバ、アジ、サンマ、カツオ、イカなどの生食または不十分な処理が原因です。

アニサキス症の症状

  • 胃アニサキス症:食後数時間で激しい心窩部痛、嘔吐
  • 腸アニサキス症:食後十数時間から数日で下腹部痛
  • まれに蕁麻疹、アナフィラキシー

アニサキス症の検査

  • 生魚の摂取の確認
  • 胃カメラ検査(胃壁に刺入した虫体確認)

アニサキス症の治療

胃アニサキス症では内視鏡で虫体を摘出することにより速やかに症状が改善します。腸アニサキス症では対症療法を行います。予防として加熱調理や冷凍処理が有効です。

胃・十二指腸の病気は当院へ

胃・十二指腸の病気は当院へ

もりた内科クリニックでは、消化器病専門医・内視鏡専門医として、年間数多くの内視鏡検査を実施しています。当院の内視鏡システムによる精密な検査から、ピロリ菌の診断・除菌治療まで、総合的な診療を提供しています。胃の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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